仮に

飽食の楽しみが永遠に続く性質のものであるとするならば、そこにはいくらかの情状酌量の余地も出てこよう。しかし現実には、飽食が病気の原因であることは明白であり、そしてその疾病の長さにくらべれば、食を放縦に楽しめる期間は実に短いと言わざるを得ない。  ルイジ・コルナロ(中倉玄喜訳「無病法」より)